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みやがわ森選組の想いが詰まった実践地

林業のススメ

宮川村はもともと大台ケ原~大杉谷渓谷を抱えており、雨の多い土地であり、その為渓谷は深く独特の景観を生みだしていました。
しかし、平成16年の集中豪雨は「宮川村」がかつて経験した事が無いほどの豪雨でした。家は土石流に流され多くの人命が失われる惨事となったのです。 我々みやがわ森選組は、その豪雨災害のあと結成されました。
山を強くする~この事が防災の一手となり、また豊かな生態系を作りだす~豊かな山は良い水を川へ送り出し、海へと注ぐ。山間地に住む人間は同時に下流の人々や生き物たちにも責任があるのです。
災害をきっかけとして「豊かな山村」が作れれば。そんな想いで活動します。

林業の衰退が叫ばれて久しいです。メンバーの多くは林業従事者で毎日現場を 見ています。
山が苦しんでいる。。。この事はとりもなおさず、山と共に生きてきた 旧宮川村(現:大台町)が苦しむ事に繋がります。今までの形に囚われる事無く、新しく「山との共存」の道を見つける。苦しい道かも知れませんが挑戦し続けます。

■放棄山林

人工林は日本中で放棄されています。これは材木として「お金」にならないからという理由だけではないようです。拡大造林が叫ばれた時代に一生懸命働いた方々が、高齢となり、山で働く人が激減しました。放棄された人工林は貧弱で弱虫になります。

■耕作放棄

多くの日本人の原風景は「田んぼ」などの農耕地。この耕作地が高齢化でどんどん放棄されています。食を作る事は生きる事の基本のはず。田舎の知恵の多くも、ここから生まれているのです。農地が荒れること~それは集落文化も共に失う事に繋がりかねません。

■生き物たちの楽園として

高温多湿で世界有数の森林国で多雨で四季がある。生き物たちが栄えるのには好条件です。また人が管理する事で栄えた自然もあります。「里山」と言われる環境は人の手で維持され続けることで、さらに多くの生
き物たちが暮らすのです。我が国は動植物の豊かな国です。我々の時代でこれを放棄するわけにはいきません。

こういった問題を少しでも解決するには、地域住民、都市の若者たち、そしてそれらをコーディネートする人が、一本に繋がって初めて前に進みます。正しい知識と行動力。それは長い時間を費やして継続することが必要です。田舎はこの国の基礎です。この国の未来の姿を描きながら、一緒に田舎を楽しみましょう。
五感を働かせる。あなたの人生に必ずプラスになります。

 

災害地

土砂災害と植樹